「クリクラ 危ない」という検索ワードは、クリクラのウォーターサーバー導入を検討する消費者が、安全性や契約条件に不安を抱いていることを示しています。
実際、インターネット上ではクリクラの水質や訪問販売に関する誤解、料金体系や営業対応に関する否定的な口コミが見られます。
クリクラを提供する株式会社ナックが実施した調査によると、「ウォーターサーバー利用者のうち、水道水を飲むことに抵抗がある人は約6割」であり、クリクラが水道水を原水に採用している点を懸念する傾向が読み取れます。

※出典:株式会社ナック『ウォーターサーバー利用者1100人への意識調査』
一方で、クリクラはRO膜による高度なろ過や全56項目の水質基準クリア、PFASや放射性物質検査の実施、国際衛生規格FSSC22000の取得など、客観的な安全対策を継続しています。
本記事では、第三者データや公式発表をもとに、クリクラに関する「危ない」という印象の真偽を整理し、事実に基づく情報を提供します。
「クリクラの水は危ない」は誤解
インターネットや口コミの中には、「クリクラの水は危ない」という表現が見られますが、その多くは事実誤認や情報不足に基づくものです。
クリクラは天然水ではなくROミネラルウォーターを提供しており、原水は日本の水道水基準を満たした安全な水を使用しています。
これをRO(逆浸透膜)でろ過し、不純物や雑味を除去したうえで、厳格な基準に沿ってミネラルを加えています。
また、全56項目の水質検査やPFAS・放射性物質検査、国際規格FSSC22000の取得、自社ラボでの理化学・微生物試験など、複数の安全管理体制を継続的に実施しています。
これらの客観的データと検査体制から、クリクラの水は高い衛生基準を満たしていると評価できます。
クリクラの水は全56項目の厳しい水質基準をクリアしている

クリクラは原水に日本の水道水を採用していますが、「水道水だから危ない」という認識は誤解です。
まず、クリクラは水道水をRO(逆浸透膜)フィルターで処理し、原水に含まれる微細な菌や化学物質、不純物、雑味を徹底的に除去※します。
その後、純水に味とミネラルバランスを調整(硬度30の軟水)しています。
さらにクリクラは、天然水ではないことを公表したうえで、全56項目の厳しい水質基準をクリアしていると明示※しています。
クリクラは安全と言える根拠※
- クリクラは国の「水質基準に関する省令」の基準に加えて、独自の厳しい自主検査基準を追加している。
- 全56項目の厳しい水質基準を満たした水だけを、商品として出荷
この基準は、日本の「水質基準に関する省令」に準拠するだけでなく、独自の自主検査基準を追加したものです。
(※参考:水質へのこだわり | ウォーターサーバー・宅配水はクリクラ ROミネラルウォーター)
PFAS(ピーファス)の検査を実施している
PFAS(ピーファス)の検査を実施していることも、「クリクラの水は危ない」が誤解であることの根拠として挙げられます。
PFAS(ピーファス)とは、人工的に作られた有機フッ素化合物の総称です。(※参考:環境省「有機フッ素化合物(PFAS)について」)
水に溶けやすい性質を持っており、焦げつきにくいフライパンや食品包装、防災服などに使われてきました※1。
特にPFOS(ペルフルオロオクタンスルホン酸)とPFOA(ペルフルオロオクタン酸)は高い蓄積性と有害性が指摘され、国内では使用や製造、輸入が原則禁止されています※1。
日本では2020年4月に、水道水中のPFOS・PFOAの暫定目標値として「合計50ng/L以下」が設定されました。
クリクラはPFASによる健康リスクを把握し、以下の通り製造段階から除去対策を徹底※1しています。
クリクラにおけるPFAS対策と検査実績
- 逆浸透膜(RO膜)システムで不純物を除去し、純度の高いROミネラルウォーターを製造
- 全国40カ所の製造プラントでPFAS(PFOS/PFOA)検査を定期的に実施
- これまでの検査でPFAS(PFOS/PFOA)は未検出
- 浄水型サーバー「feel free」でもPFAS除去試験を実施し、検出限界値1ng/L未満で未検出を確認
さらに、過去の検査結果でもクリクラの水からPFOS・PFOAは一度も検出されておらず、全国規模での安全性が確認※1されています。
(※1参考:クリクラ公式サイト「PFASとは?」)
放射性物質検査を毎月実施している
クリクラは、水の安全性確保のため放射性物質検査を毎月実施しています。※1
過去の調査結果は、公式サイトの「お知らせ」から確認可能です。
最新の検査結果(2025年8月時点)として「【2025.7.3更新】放射性物質の検査結果(2025年6月度)」が公開されており、月単位での継続的な検査体制が明確に示されています。
検査結果には「下記の測定結果により、クリクラ水に放射性物質が含まれていないことが判明いたしました」と記載され、過去の検査でも放射性物質は一切検出されていません。※1
クリクラの放射性物質検査の特徴
- 毎月の定期検査を継続実施
- 検査結果を公式サイトで公開し透明性を確保
- 過去の検査で放射性物質は未検出
また同ページでは、各プラント工場ごとの検査結果も公開されており、地域ごとの水質データを確認できる点が信頼性向上につながっています。※1
「今後もクリクラでは品質検査を実施し、安心・安全を第一にグループ全体で取り組んでまいります。」と宣言※1しており、将来にわたって継続的に品質検査を行い、安全性確保に努める姿勢を示しています。
※1 参考:クリクラ公式サイト「お知らせ」に掲載の過去の調査結果に基づく
世界的な衛生基準であるFSSC22000を取得
クリクラは、水の安全性確保の根拠として国際的食品安全規格「FSSC22000」を取得※しています。
特に、2015年4月に稼働した本庄工場においてこの認証を取得し、世界基準での衛生管理体制を構築※しています。
FSSC22000は、オランダの食品安全認証財団が策定し、GFSI(Global Food Safety Initiative)が承認した食品安全マネジメントシステムであり、食品の安全確保における国際的な信頼基準とされています。
クリクラのFSSC22000準拠の衛生管理
- 空ボトルの入荷から充填・密封・保管まで全工程を管理区域内で実施
- 空ボトルの洗浄・殺菌から充填・密封までをオートメーション化(本庄工場)
- 出荷前に専任検査員が1本ずつ目視で検査
- 直射日光を避けた保管と汚染防止のための厳格な手順を採用
- 製造から出荷まで一貫した高水準の品質・衛生管理
この認証の取得により、クリクラは製造から出荷までの全工程で世界的な食品安全基準に準拠し、高い品質管理を維持していることが明確になっています。
(※参考:クリクラ公式サイト「品質管理体制」)
水の理化学試験と微生物試験を常時実施を継続的に実施

クリクラは、自社の中央研究所で毎日製造される水に対し、理化学試験と微生物試験を常時実施※しています。
これにより、日常的に水の品質と安全性を継続的に確認し、安定した供給体制を維持しています。
また、地震などの災害発生時には追加検査を実施※します。(※参考:クリクラ総合パンフレット)
通常検査に加え、緊急時対応計画に基づいたより厳格な基準で水質を再確認し、予期せぬ事態でも安全性が確保される体制を整えています。
クリクラの検査体制のポイント
- 中央研究所で毎日、理化学試験と微生物試験を実施
- 災害発生時には通常より厳しい基準で追加検査
- 緊急時対応計画に基づく迅速な安全確認
- 日常・非常時の双方で安全性を担保する体制
- 検査結果をもとにした継続的な品質改善
このように、クリクラは平常時から非常時まで一貫して厳格な検査を行い、安全性の高い水を提供できる体制を確立しています。
「クリクラは危ない」と言われる理由

クリクラは安全性の高い製品を提供していますが、一部の利用者や口コミでは契約条件や利用時の印象から「危ない」という評価がされる場合があります。
この背景には、無料お試し後の勧誘方法、料金体系の理解不足、営業担当者の対応品質など、サービス面に関する要因が含まれます。
また、3ヶ月で6本未満の購入時に発生する追加費用、契約プランによって異なる解約金、年1回のメンテナンス費用など、契約内容を事前に把握していない場合に「想像と違った」という認識につながることがあります。
さらに、天然水ではないことへの誤解や価格比較による割高感も、こうした評価の一因となっています。
無料お試し後の勧誘がしつこい

※出典:yahoo!知恵袋
訪問販売等でクリクラの無料お試しを利用した後に、営業担当者から執拗な勧誘を受けたという報告があります。
ある利用者はyahoo!知恵袋で「1で断っても100で返してくる」という表現を用いながら、クリクラの無料お試し後のしつこさを説明しています。
報告されている事例
- 訪問勧誘で一度断っても何度も営業を継続
- 営業担当者が粘り強く契約を迫る
- 地域を順番に回って訪問営業を行うケースがある
本当に無料で使えるのか怪しい

※出典:yahoo!知恵袋
クリクラの無料お試しでサーバーと水が設置された際に、「本当に無料で使えるの?」「無料お試しは詐欺ではないか」と不安を感じたという口コミもyahoo!知恵袋に書き込まれています。
クリクラでは実際に、無料お試しキャンペーンを実施中だとクリクラ不来方の公式サイトにも明記されています(2025年8月時点)。
「実際は無料お試しがない」「後から料金を取られる」ということはありません。

※出典:クリクラ不来方
クリクラの無料お試しキャンペーンの試飲期間は、約1週間※です。
また、無料お試しキャンペーンでは、12Lの水ボトル1本とサーバーレンタル料が無料※です。
配達料や設置料なども一切かかりません。※
クリクラの無料お試しキャンペーン利用の流れ
- 1. お申し込み
FAX・電話・スマートフォンサイト・ホームページのいずれからでも申し込み可能です。 - 2. サーバーとボトルをお届け
後日、専門スタッフが訪問し、サーバーとボトルを設置し使い方を説明します。宅配・設置は無料です。 - 3. 無料お試し
実際に利用します。試飲期間は約1週間です。 - 4. 無料お試し終了
期間終了後、サーバーとボトルを回収します。利用者の費用負担は一切ありません。
※参考:クリクラ不来方
しかし営業の説明不足や利用者の事前知識の不足により、不信感を持たれることがあります。
不信感につながる要因
- 無料期間終了後の契約条件が不明瞭
- 営業時の説明不足による「なぜ無料なのか」という不信感
- 訪問営業による突然の提案で心構えができていない
営業担当者の態度が悪い

※出典:yahoo!知恵袋
クリクラの営業担当者の「態度が悪かった」という事例もあります。
yahoo!知恵袋のある口コミでは、「無料お試し後の契約を夫に断ってもらったところ、担当者が不機嫌になり印象が悪化した」と報告されています。
指摘されている態度の問題
- 契約を断られると表情や態度が変わる
- 初対面から高圧的な話し方をする
- 説明よりも契約を急がせる傾向がある
料金が想像と違った
クリクラの公式サイトでは、「飲んだ水の料金」と「月々のサポート費」だけで、ウォーターサーバーを利用できると明記されています。
初回金・サーバーレンタル料金・設置手数料・宅配料などは、一部の例外(※1 ※2)を除いて無料です。

※1 無料となるサーバーは、1世帯・1事業所につき1台。浄水サーバー・マルチサーバークリクラShuwaは、レンタル料が発生。
※2「クリクラFit」は初回金2,200円/台、「クリクラFit再加熱機能付き」は初回金4,400円/台が必要です。
しかし営業の説明不足や利用者の誤解によって、「料金が想像と違った」というトラブルも起きています。
指摘されやすいポイント
- 3ヶ月で6本未満の購入だと月に1,100円取られる
- 解約金がかかる
- ペットボトルの水のほうが安い
- 年に1回5,500円のメンテナンスが必須
3ヶ月で6本未満の購入だと月に1,100円取られる

※出典:クリクラ|ウォーターサーバご利用料金・料金シミュレーション
クリクラの12Lボトル1本あたりの価格は、1,590円(税込)※です。
定期配送ではなく、毎回顧客が好きなタイミングで注文するシステムを採用※しています。
またクリクラの公式サイトでは、月に注文しなければならない最低本数に縛りを設ける「注文ノルマ」「購入ノルマ」がないと説明※されています。
しかし3ヶ月間の購入本数が6本未満の場合、サーバーレンタル料として月額1,100円(税込)が発生※します。
クリクラ水ボトルの料金の概要
- 12Lボトル:1,590円(税込)
- 3ヶ月で6本未満の場合:月額1,100円(税込)加算
「好きな分だけ買えるから、水代がかかりにくい」と思っていても、水消費量が少ない家庭では、想定外の費用になる可能性があります。
解約金がかかるケースもある
クリクラは基本解約手数料無料ですが、契約プランによっては、解約金が発生する場合も※あります。
クリクラの契約プランは、2025年8月現在、以下の3つです。

「倍倍プラン」は解約金が0円ですが、「のりかえプラン」「お得スタートプラン」では、下記の期間内の解約で、解約金が発生※します。
クリクラの「のりかえプラン」解約金
- 浄水型ウォーターサーバーからの乗り換えの場合:1年未満42,000円、1年以上2年未満35,000円、2年以上3年未満28,000円、3年以上4年未満20,000円、4年以上5年未満13,000円
- 宅配水からの乗り換えで契約の場合:1年未満27,000円、1年以上2年未満23,000円、2年以上3年未満19,000円、3年以上4年未満14,000円、4年以上5年未満10,000円
クリクラの「お得スタートプラン」解約金
- 1年未満12,500円
- 1年以上2年未満10,000円
- 2年以上3年未満8,000円
さらに、サービス提供店ごとに条件が異なる※ことや、公式サイトに掲載されていない期間限定のプランを提示されること※もあり、契約前に詳細を確認する必要があります。
(※参考:クリクラ公式サイトのよくあるご質問「ウォーターサーバーの契約には最低利用期間はありますか?」「途中解約料はかかりますか?」)
クリクラの解約金の注意点
- 契約プランによって最低利用期間や違約金の有無が異なる
- プランはHPに掲載されていない期間限定のものもある
- 契約内容の詳細確認が必須
ペットボトルの水のほうが安い

クリクラの水より、市販のペットボトルの水のほうが安いケースもあります。
クリクラの12Lボトル1本は1,590円(税込)で、500ml換算すると約66円です。(※参考:クリクラ|ウォーターサーバご利用料金・料金シミュレーション)
この価格を市販のペットボトル水と比較すると、ケースによってはウォーターサーバーの方が割高になる場合があります。
たとえば2025年8月現在、大手通販サイトのAmazonで「アイリスオーヤマ 富士山の天然水 500ml×24本」が1253円で販売されています。
1本あたりの値段は52円で、クリクラより割安です。
ただし利便性や味の好みを加味すると、単純な価格比較は困難だと言えます。
比較時のポイント
- 500ml換算:約66円(税込)
- 宅配・設置・メンテナンス込みの料金
- 市販水と比較する際は配送や保管の利便性も考慮
年に1回5,500円のメンテナンスが必須
クリクラには「あんしんサポートパック」という、月額460円(税込)、年間5,520円のサポートサービス※があります。
「あんしんサポートパック」の内容※
- 年に1回の定期メンテナンス
- 故障時の無償対応
- 温・冷⽔コックのチャイルドロック取り付け対応 など
クリクラは、この定期メンテナンスを含めても、他のウォーターサーバーと比較して「1ヶ月あたり464円、年間で5,568円お得」であるとアピール※しています。(※参考:クリクラ|ウォーターサーバご利用料金・料金シミュレーション)
しかし、サーバーのレンタル料が「0円」とされている中で、この定期メンテナンス費用が固定費として発生することを知らずに契約した場合、ユーザーは「想像と違った」と感じる可能性があります。
あんしんサポートパック内容
- 月額460円(税込)/年間約5,520円
- サーバー本体の年1回交換
- 専門スタッフによる清掃・メンテナンス
- 故障時の無償対応
天然水ではないから安全性が不安

「クリクラは天然水ではないため安全性が不安」という意見があります。
Yahoo!知恵袋でも、「赤ちゃんのミルクや飲み水にウォーターサーバーを使おうと考えているが、ROと天然水はどちらが良いのか」と疑問の声が上がっていました。
クリクラは天然水ではなくRO(逆浸透膜)ミネラルウォーターであることを公表しており、その理由と安全性確保の仕組みも明示しています。※1
天然水は採水地の気候や天候により水質が変動するため、クリクラが定める56項目の厳しい水質安全基準を常に満たすことが難しいとされています。(※1参考:水質へのこだわり | ウォーターサーバー・宅配水はクリクラ ROミネラルウォーター)
そこで、クリクラは日本の水道水を原水に採用し、ROフィルターで不純物や雑味を徹底除去した上で、味とミネラルバランスを調整しています。(※2参考:クリクラ|ウォーターサーバご利用料金・料金シミュレーション)
クリクラの水が安全とされる根拠
- 世界最高レベルの基準を満たす日本の水道水を原水として採用
- RO膜(逆浸透膜)で微細な菌や化学物質などの不純物を除去
- 全56項目の水質検査基準を自主設定し、クリアしたものだけを出荷
- 硬度30の軟水で、赤ちゃんの粉ミルクや妊娠中・授乳中にも利用可能
- 全国の産院でも多数採用されている実績
このように、クリクラは天然水ではないことをデメリットとせず、むしろ水質変動のリスクを避け、一定の安全性と品質を維持する仕組みを構築しています。
結果として、天然水特有の風味はないものの、一貫した水質管理により安心して利用できる環境が提供されています。
なお他社にもRO水は採用されており、「アクアクララ」もRO水のウォーターサーバーとして知られています。
関連記事:アクアクララの口コミ・評判は悪い?水が危険?料金・メリット・デメリットも紹介
クリクラは安全に利用できる
本記事では「クリクラは危ない」という評価について、事実と誤解を分けて解説しました。
クリクラは「訪問営業の無料お試しが怪しい」「水が天然水ではない」などの懸念を持たれることもありますが、自社や国際規格の厳しい基準をクリアしているウォーターサーバー業者です。
水質面では、全56項目の厳しい水質基準クリア、PFASや放射性物質の定期検査、国際規格FSSC22000の取得、自社ラボでの継続的な理化学・微生物試験など、科学的根拠に基づく高い安全性が確認されています。
一方で、契約条件や料金体系の理解不足、営業対応、追加費用発生の可能性といったサービス面の要素が不安や不信感につながるケースもあります。
クリクラの利用を検討する際は、公式情報や契約内容を事前に確認し、必要に応じて他社との比較を行うことで、より納得感のある選択が可能です。
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